スウィングしなけりゃときめかない!―教師なワタシと身勝手ホゴシャ―


わたしが許可を出した瞬間、よーいドンで走り出す子どもたち。

わたしも一緒に走っていって、体育倉庫で役割分担の指示を出す。


らみちゃんは、踏切版の片方を持って、にこにこしながら歩いていく。

らみちゃんは球技が苦手だけど、走り回るのは好きで短距離なら速い。

器械体操は、どことなくぎこちない動きなのに、平気で難しい技を試そうとするから、目が離せない。


自分の体力や筋力の限界を想定できずに、器械体操で高度な技をやりたがるのって、男の子に多いんだけどね。

らみちゃんと男の子たちをまとめて監視してなきゃいけないから、最近の体育は本当に気が抜けなくて疲れる。


喜多小学校では、何年か前から大縄跳びに力を入れていて、5、6年生になったら日本記録に挑戦するのが慣例になっている。

その下積みとして、各学年の体育では、準備体操とジョギングの後、3分間の大縄跳びの時間がある。


ほとんどの子は、早く授業の中身に入りたくてうずうずして、大縄跳びを面倒くさがる。

でも、らみちゃんはこれが大好きだ。


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