スウィングしなけりゃときめかない!―教師なワタシと身勝手ホゴシャ―


「縄がスウィングしてるから楽しくて好き!」


スウィングって、ジャズ特有の揺らいだリズムのことだっけ。

ぶぅん、ぶぅん、と回る縄を見ながら、らみちゃんはご機嫌なハミングをしていた。


しっかし、大縄跳びとジャズが結び付くかね?

リズミカルに回さなきゃ跳びにくいのはわかるけど、そこにジャズを持ってくるセンスが、わたしにはまだよくわからない。


訊いてみようかな。

今度、頼利さんと会ったときに。


今度って、いつだ?

当然また会うつもりでいる自分に、少しうろたえる。

いや、だって、らみちゃんの家庭訪問、十分じゃないし。


って、今は体育!

目の前のことに集中しなきゃ。


わたしは慌てて頭を切り替えて、大縄を回す腕に力を込めた。

ぶん、と振り下ろした大縄を、かがみながら低く通す。

ふわり、と頭上を過ぎていく大縄に再び、ぶん、と力を込める。


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