スウィングしなけりゃときめかない!―教師なワタシと身勝手ホゴシャ―


☆.。.:*・゜


ずぼらなわたしと違って、美香子先生は、本当はちゃんと料理ができる。

大学時代の一人暮らしから自炊をしつつ、養護教諭に必要な栄養学の知識を身に付けたんだそうだ。


「でも、前の学校のころにストレスで過食してしまって、自分が食べるべき適量を認識できなくなっていたから、お昼は給食、夜は飛梅で量を調整してもらえて、とても助かったのよ」


おっとりした笑顔で痛々しいことを言って、美香子先生は、買い物かごにレタスとパプリカを入れた。

学校帰りにスーパーに寄って、買い物しているところだ。


今日のメニューは、何でも載せて混ぜ込むちらし寿司と、何でも切ってぶち込むシーザーサラダ。

ちらし寿司には半額になったお刺身を贅沢に使って、サラダにはスモークチキンやチーズやナッツを放り込むことにした。


スーパーの袋を提げて美香子先生のマンションにお邪魔して、冷たいジャスミンティーで一瞬休憩してから、手分けして夕食の準備に取り掛かる。

美香子先生の指示を受けつつ、初めてのちらし寿司作りを体験してみて、わたしは感心した。


「意外と適当に作れるんだね。5年生の家庭科の調理実習より簡単かも。図工やってる気分」


< 127 / 240 >

この作品をシェア

pagetop