咲くやこの花、誠の旗に


「おい聞けよ左之!平助についに女が出来たってよ!!」


「ちょっ、だからちげぇって!!」


平助は更に声を荒げるが2人は無視を続ける。


「ふ〜ん?随分妙な格好してるな。

お前こういう女が趣味だったのか?」


左之と呼ばれた男は咲耶を舐め回すように眺めた。


「さ、左之さんまで何言ってんだよ!?」


(……この格好って、そんなにおかしいのかな。さっきから結構ショックなんだけど…。)


咲耶は平助がいじり倒されていることよりも服装について色々言われることが気になっていた。


咲耶は改めて自らの身なりを確認する。


膝より少し短いグレーのスカートに、白の半袖ブラウス。


咲耶にとっては至って普通で何らおかしな所はない。


(あ、そっか。もし本当にタイムスリップしているんだとしたら、洋服が不思議に思われるのは当たり前だよね。)


ここにきてやっとそのことに気がついた咲耶は納得するように小さく数回頷いた。


「はぁ〜…、もういいだろ。事情は後で説明するから!ほら咲耶行くぞ!」


< 17 / 45 >

この作品をシェア

pagetop