咲くやこの花、誠の旗に
「はっ、はい!」
咲耶は2人にぺこりと頭を下げ、先に行ってしまった平助の背中を追った。
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客間に入った平助と咲耶は近藤の前に肩を並べて腰を下ろした。
「ーってことがあって、ここに連れてきたんだ。」
平助は咲耶に会った経緯を近藤に説明した。
話を聞いた近藤は腕を組み、考え込む。
それから咲耶に向けて口を開いた。
「私の名は近藤勇だ。宜しく頼む、咲耶くん」
そう言って笑う近藤に、咲耶は緊張しながら言う。
「高田咲耶です。宜しくお願いします…。」
「一先ず、帰るところがないということについて詳しく話を聞かせてもらっても良いだろうか。」
近藤の言葉に咲耶は悩んだ。
(ど、どうしよう…。
実は未来からタイムスリップしてきました!
なんて言っても余計におかしな奴だと思われる。
…かと言って何か良い言い訳も浮かばない。)
どうしたものか、と俯く咲耶を平助と近藤は黙って見つめる。
(ええい!こうなったら全部本当のことをはなしちゃえ!!)
意を決した咲耶はバッと顔を上げた。