咲くやこの花、誠の旗に

「…今から普通ではないことを話しますので、心してお聞きください。」


神妙な面持ちで前置きをする咲耶に近藤と平助は背筋を伸ばす。


同時に、部屋には謎の緊張感が漂う。


それから咲耶はゆっくりと口を開いた。


「私…、ここよりずっと先の未来から来ちゃったみたいなんです。」


恐る恐る2人の顔を伺うと、見事に揃ってポカンと口を開けていた。

開いた口が塞がらないとは、まさにこの事だ。


「……な、なんと?」


近藤が尋ねる。


「ついさっき気がついたらこの時代にいたので私にもよく分からないんです。

分かっているのはここが今まで私がいた時代ではないということだけで…。」


「ず、ずっと先ってどのくらい先なんだよ?」


平助の問いかけに、咲耶は言葉に詰まる。

咲耶も自分が何年の時を越えてきてしまったのか分かっていなかったのだ。


少し考えてから咲耶は平助に尋ねた。

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