咲くやこの花、誠の旗に
「う〜ん、そうですね…」
咲耶はゴソゴソとスカートの右側のポケットを漁った。
その様子を見ながら平助が呟く。
「どうなってんだその着物……」
「あ!これはどうですか?」
咲耶はポケットに入っていたある物を取り出し、2人に見せる。
「…?」
「なんだこれ、紙…?」
咲耶の手のひらに乗っていたのは、飴が包まれていたのであろうビニール製の1枚の包装紙だった。
(ポケットに入れていたゴミを人に見せびらかすなんて変な感じ…。)
多少の違和感を感じながら咲耶はこの包装紙について説明をする。
「これはビニールと言って、水を弾く紙なんです。」
「なるほど…!この様な紙は見たことがないな。」
「へぇ〜!あ、でも紙に油を塗ると水を弾くって聞いたことがあるぜ!」
平助が咲耶の手から包装紙を取り、眺めながら言った。
「え!?そうなんですか!?
それじゃあ未来から来た証明にはならないですね…。」