咲くやこの花、誠の旗に
「でも10年以上も習ってるってことは腕も立つんじゃないですか?一度手合わせしてみたいなあ!」
目を輝かせる宗次郎の頭を左之助が軽く叩く。
「馬鹿か。お前が相手じゃ誰も太刀打ちできねぇんだよ。」
「えーっ!でも咲耶さんは物凄く強いかもしれませんよ?」
宗次郎はそう言って頬を膨らました。
「新人が入る度にそう言って完膚なきまでに叩きのめしてるじゃねえか!」
(沖田さんってそんなに強いんだ。
失礼だけど見かけだけじゃ全然強そうには見えないのに。)
話を聞いていた咲耶がそんなことを考えていると、新八が腰に手を当てながら言う。
「でも俺もこいつの立合いは見てみてえ!
おい平助、お前相手しろよ。」
急に話を振られた平助は唖然とした。
それから声を張り上げる。
「なんで俺なんだよ!?
というか、別にそんなことしなくても…」
「なんでって、こいつを連れて来たのがお前だから?」
「えっ、そうなんですか?」
驚く宗次郎に、新八はニヤリと口の端を上げる。
「そうそう。だから平助、お前にはこいつの腕を確かめる義務がある!」
「ど、どんな義務だよ!!
大体、こいつは…!」
『女なんだぞ!!』と言いそうになり、平助は慌てて口を閉ざした。
(危ねえ…!早速俺がバラしそうになってどうすんだよ…。ここは下手に逃れようとしない方がこいつの為だよな…。)
と、考え直した平助は腹をくくって再び口を開く。
「…分かったよ、やればいいんだろ! 」