勘違いも捨てたもんじゃない

【とんでもない爆弾を送ってくださいましたね】

送るつもりはなかったが、何だか意思表示がしたかった。それも、こういう風に言いたくなる物を送って来たって事なのかな。だとしたらまんまと術中にはまってしまっている。

【有難うと言われるのが希望だったのだけれど、こうして君からメールをしてくれたなんて嬉しいよ。あれを爆弾だと、先に読んだ君は凄いと思ったよ。私の気持ちを読んでいた。
そして、受け取って尚、爆弾だと思った君は、もう私に惹かれている。違うかな?
何より、こうして反応している。私は、返せずとも、捨てて貰っていいと言ったはずだったが】

棄ててないとは言ってないのに。…貴方が今まで贈った相手はどうなんですか。ねだられて買って、捨てられた事なんて無いんじゃないですか?…なんてね。あくまで想像です。

【物に罪はありません。たまたまあなたに買われて、私のところに来てしまったばっかりに、棄てられてしまうなんて可哀相です】

【面白い。やっぱり君は面白い】

【物だって、人だって、ポイッとされるなんて…堪えられない】

【どういう意味かな?】

あ、…しまった。人は余計だった。

【私が、物も人も簡単に捨てる男だと?】

あー、もー、…。

【知りません。安住さんの事は知りませんから】

【では誰の事だ】

…はぁぁ。

【誰の事でもありません。例えです。ものの例えです】

【腑に落ちないな】

腑に落ちないって言われても、そうです、あなたの事ですよ。

【やはり私だと言いたかったのだろ?】

…ゔー、鋭い、しつこい。そう言うくらいだから、思い当たってるって事でしょ?

【よく知りもしないのに、そんな気がしただけです】

…もう、いい。

【やっぱり、よく知って貰う必要があるな】

【よく知らなくて結構です。普通で結構です】



ピンポン。

え゙っっ?!えーっ!!まさか、まさかよね?

ピンポン。

待って、待って…。そんなにいつもいつも簡単に入れる訳無いじゃない…。誰にせよ、なんでいきなり部屋の前に人が居るのよ。
えー、…どういう事なのよ。あー、まだ誰か解らないんだった。

…。

ピンポン。ピンポン
ピンポン。
…キャー、もう。…誰。

…嘘…でしょ。
カチャ。

「ごめん、真希、…また起こしてしまったかな」

……これって、これって…どうなってるのよ…。
安住さんの後ろで見覚えのある女性が顔を出し、苦笑いをして立っていた。あ、また、あなた。あなたが協力したのですね…。本当に今回も偶然通り掛かったのでしょうか?…。
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