勘違いも捨てたもんじゃない
ブー、ブー、…。武蔵さんだ!
【最近、浩雅が部屋に行ったか?】
………何と言う恐ろしいほどの直球。…。
【ごめんなさい、隠していた訳では無いです。確かに部屋に来ました。二度】
嘘はついてない、誤魔化してもいない、来たことは来たことだと言ってくれた…それから?俺が知りたいのは何も無かったかどうかなんだ。
…。
それだけじゃないだろって、…この間は、武蔵さんの無言の返信だと思う。
【社長さんは疲れているようですね。眠って帰りました。どちらも】
…。
…まだ、それだけかって、言いたいのですよね?
【一度は少しだけ眠って帰りました。二度目は、朝まで眠って帰りました】
…。
解りました…、何も無かったのか、要は、知りたいのはそれですよね?
…ゔゔん、…心配はさせたくない。ちょっとあった事はあったけど、…あった事にはしない。
【何もありませんよ?確かに、一緒でしたが、心配するような事はありません】
…何も無い。大丈夫なんだから。
【そうか】
…早。短。
…。
今度は私が間を空けて圧をかけてみようか…。それを聞いて、信じたのなら、…何か言って。
…。
…、そうか、で、終わり?なのかな。待っても、もう来そうに無い。若しくは、そんなはずは無い、ちょっとくらい、何かあっただろうって、思ってるのかな?
…安住さんから何か聞いた…とか?そんな事は言わない人だろう。
なんだか、ちょっとしこりが残った気分なのかも知れない。やっぱり…そんな訳無いだろうって…。
武蔵さんの方が安住さんの事は良く解っている訳だし。
ちょっとした様子で感じるモノがあるのかも知れない。
じゃあ、抱きしめた事、キスした事、正直に言った方がいいの?何もかも正直に言わない方がいい場合だってあるでしょ?
隠しても隠せないなら、その時は…お互いの心持ち次第よね。