勘違いも捨てたもんじゃない

大好きな和菓子。みたらし団子を食べていた。
日本茶と、と言いたいところだが、夏からの流れでお茶っ葉を切らしていた。珈琲も烏龍茶もルイボスティーも各種色々あるのに、緑茶だけ切らしてるなんて。
だから、抹茶オーレなるものを一緒に飲んでいた。
んー、やっぱり熱いお茶の方が甘さの後のサッパリ感があるような気がする。
苦味は多少感じても抹茶と違って抹茶オーレでは甘い…です。

ん〜…こうして好みも年齢と供に変わって行くものなのよね。ちょっと前まで苺ショートだっていくらでも食べられると思っていたのに。
それが、徐々にだけど、甘さ控え目のケーキだって、苺は一番に食べても、生クリームはいいかなって感じになって来た。


ブー、ブー、…。
あー。家に帰ってもマナーモードのままにしたままって、結構あるのよね…ほぼか。
…安住浩雅。

【月見団子でも食べる?】

え゙っ?…。あ、団子は団子でも私はみたらしだった。どこかでお団子を買うところ、見られていたのかしら。

【まさか、下に居るとか、言いませんよね?】

【気になる?確かめてみたら?】

…。

【結構です、別に気になりません】

【月が綺麗だ】

…。

【うさぎがいるよ〜】

…。

【あ、跳ねた!】

…そんな訳無いでしょ。

【また跳ねた】

……もう。

カラカラ…。ベランダに出て見た。
ほ~ら…居ないじゃない。車だって無いし。
…騙された。ううん、下に居ると思い込んでしまった。
いつも下からメールをして来るから、今夜もそうだと思ったのよ。
…なんだ、家からだったんだ。

部屋に入った。

…。

【うさぎは、もう跳ねないのですか?】

【私が抱いているから跳ねないよ】

ピンポン。

え?下?
きっとこれは…安住さんだ。…開けませんから。

ピンポン。

…。

ピンポン。

…。

【私は構わないが、うさぎが凄く寒がってるんだけどな】

…自分で何とかしたらいいでしょ?そもそも連れ出さなければいいでしょ?
………ん?え、もう…どういう事?
寒いって…連れて来ているの?…うさぎを?
…いやいや。きっと月のうさぎの事を比喩して言ってるんだ。
そう簡単には騙されませんからね?
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