再会は、健康診断で。
「いいよ、ドライヤーだけ借りてあっちで乾かすから。平根も早くお風呂入って」
「……西川って本当に優しい。じゃあそうさせてもらうわ。ありがとう」
ニコッと笑った平根に私も微笑む。そうするとまた平根は赤くなって、慌てたように私から目をそらす。
「ダメだ、やっぱり笑顔に耐性がなさすぎる」
ため息をついて壁に手をついている平根を残して、私はリビングのソファに座る。
コンセントにドライヤーのプラグを差して髪を乾かす。背中の真ん中あたりまである髪は、少し乾かすのに時間がかかる。
大体乾いたところで電源を落として、平根も使うかなと思ってドライヤーをテーブルに置いておく。
窓の外は相変わらず雨が降っていて、遠くで雷の音が聞こえている。
少ししてから髪を拭きながらバスルームから出てきた平根が、私の隣に座った。
二人掛けのソファーなんだろうけど、小さめだからか腕が触れ合って平根の熱が伝わってきてドキドキしてしまう。
「平根も、髪乾かしたら」
なにも喋らない平根に気まずくなって声をかけると、平根はこっちを見ないで平気、と呟く。