再会は、健康診断で。
んー、俺に家まで送ってもらうのが嫌って感じではないな。本当に悪いと思って遠慮しているっぽいな。
西川のそういう優しいところも好きだけど、俺としてはせっかく会えたんだからまだまだ物足りない。
それをそのまま直球、ストレートに伝えると西川はぐっと言葉に詰まっている。
これは、俺と話すことが嫌とは思ってなさそう。もう一押しすればいけそうな気がする。
そう思って迷っている西川にダメ押しの一言をかけようとすると、ポツリと顔に水滴が落ちてくる。
それが合図みたいに凄い勢いで降ってきた雨に、慌てて西川の手を掴む。
「うわ、降ってきた。西川、走って」
西川の手を掴んだまま車まで走るけど、どしゃ降りの雨に車に着く頃にはふたりともずぶ濡れになってしまった。
「車、乗って」
そう促すけど西川はなんだか車に乗ることを躊躇している。やっぱり俺といるのは嫌なのかなと、不安になってしまう。
「え、でも……シート濡れちゃう」
そうではなかったみたいだ。そんなの気にしなくていいのに。まあ、そういうところが好きなんだけどさ。