再会は、健康診断で。
俺のことを信用してくれたのが嬉しくて、ニコニコしている俺の髪から水滴がポタポタと垂れる。
西川と一緒にいられることがうれしくて、そんなことは気にも止めず俺は車を走らせようとする。それを西川に止められた。
「待って、平根もちょっと拭いたほうがいいよ」
バッグからハンカチを出して俺の顔とか髪を拭いてくれる西川を見て、俺は微笑んだ。
「前も、西川そうやって雨に濡れた俺のことを拭いてくれたんだよな。そういうところが本当に好き」
昔も、雷が鳴ってきて西川を探してずぶ濡れな俺のことを、今みたいにハンカチで拭いてくれた。
懐かしいその思い出に、あの頃と変わらない優しい西川のことが本当に好きでたまらない。
そう思ったら俺は西川の柔らかい唇にキスしていて、自分のその行動に驚いて慌てて西川から身体を離す。
勢いよく引きすぎて、窓ガラスに後頭部をぶつけてガンッという音が響いた。だけど俺は、痛みも感じないくらいに動揺してしまう。
なにやってんだ、俺。絶対なにもしないって言ったばっかりなのに、説得力なさすぎだろう。
今、信じてもらえてうれしいって思ったばかりなのに信用なくすようなことをしてどうする。