再会は、健康診断で。

「そうなんだ。弓野さんを狙ってる奴も結構いるから言っておこうかな。しかし、看護課はすごいね。結城さんとかすごい人気あったけど、あの子は警戒心が強くて誰も近づけなかったんだよな。そのうちお客さんと結婚しちゃってビックリだよ」


そんな話をしながら料理を注文して、たしかにおいしいその料理を食べる。


「おいしいですね」


「でしょ? ……やっぱり好みだな、西川さん。綺麗に食べるところもいいし。ま、もうちょっと歯向かってきてほしいところではあるけどね」


いや、こんな腹の中になにを隠しているのかわかんない人に逆らわないよね、怖いもん。


それを正直に口にすると黒崎さんは笑いながら私を見てニヤッと笑う。


「腹の中になに隠してるか気にならない?」


「ならないです」


「……やっぱりムカつくな。あ、ちょっとごめん。課長から電話だ」


携帯が鳴って、黒崎さんが携帯を持って個室を出て行く。


ひとりになってちょっとだけホッとする。黒崎さん性格は悪そうだけど……根っからの悪人ではないかも。

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