再会は、健康診断で。
今日、私を誘ったのも猫かぶってんのに疲れてストレス解消したかっただけかな。
そう思いながらおいしい唐揚げを食べていると、マナーモードのままだった私の携帯がぶるぶると震えていることに気づく。
画面に表示されているのは平根の名前で、それを見ただけでドキッとしてしまう。
平日に電話してくるなんて珍しいなと思いながら、黒崎さんもいないし大丈夫かと思って電話に出る。
「もしもし」
『もしもし、かえ? 』
携帯の向こうから聞こえてくる平根の声に、心臓がドキドキし始める。
電話だと声がいつもより低い気がして、当たり前なんだけど平根は男の人なんだなと思う。
背だって、私を抱きしめる腕だって、あの頃とは全然違う。
そんな当たり前の事にドキドキして戸惑っている私は、やっぱり小学生の時から成長してない気がする。
『かえ……あの、さ。ちょっと聞きたいことがあるんだけど……』
「なに? どうしたの?」
なんとなく不安そうな平根のその声にどうしたのかとそう聞き返したところで、黒崎さんが戻ってきた。