再会は、健康診断で。

電話している私のことを見て、ニヤリと笑う。


う、わ。なんかすごく嫌な予感がする。


顔を引きつらせる私に、ニヤニヤしながら黒崎さんが近づいてくる。


「ひ、平根……ちょっと後でかけ直……」


す、と言おうとした私の手から黒崎さんが携帯を奪い取って、通話がハンズフリーになるようにボタンを押す。


「かーえちゃん、俺のいない隙に誰と電話してんの? こんなにいい男が口説いてるのに、ひどいな」


黒崎さんの言葉にびっくりしすぎて声も出ない私に、黒崎さんは物凄く楽しそうに笑う。


『……かえ? え、今誰といるの?』


平根の戸惑う声が聞こえて、ハッとする。


「黒崎さん、なにふざけてるんですか。携帯、返してください」


慌てて携帯を奪い返そうとしても、ニヤニヤした黒崎さんに逆に腕を掴まれて引き寄せられる。


「かえちゃんいい匂いするね。柔らかいし、かわいい」


本当になに企んでるのこの人。生き生きしすぎてて怖いんですけど。


< 135 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop