再会は、健康診断で。
本棚に入っている野球雑誌と、その上に置いてあるグローブを見て、まだ野球が好きなんだろうなと思う。
ずっと野球少年だったもんな。壁には私も行くはずだった高校のユニフォームがハンガーかけられていて、ちょっとだけ複雑な気持ちになる。
私が航を避けないで同じ高校に行っていたら、甲子園に出ている航を見れたのかな。
航は中学を卒業する時に、告白するつもりだったって言っていたな。あの頃の私が航の気持ちを受け入れてたかは疑問だけど。いや、絶対断ってたな。それでもきっと、いつかこうなっていたに違いない。
ユニフォームを見ながらそんなことを考えていると、バスルームから航が出てきた。
上半身裸でタオルを肩にかけている航にびっくりして目をそらす。
「な、なんで裸なの」
「だってどうせ脱ぐし。かえ、なに見てたの?」
「ユ、ユニフォーム。同じ高校に行ってたら航が野球してるところ見られたかなって」
航がベッドに座った重みでベッドが軋む。後ろから私を抱きしめた航が、私と同じようにユニフォームを見つめた。