再会は、健康診断で。

航はとにかく優しかった。足が疲れないかを気遣ってくれたり、羞恥からこぼれた涙を舌で舐めとってくれた。


恥ずかしさから身体に力が入る私に、何度も何度も優しいキスをしてくれて、耳元で好きだと囁いてくれる。


その優しさに大切にされていると実感できて、自然とこの人とひとつになりたいと思えてくる。


「かえ、本当かわいい。ちゃんと感じてくれてる」


「やっ。あ、言わ、なく……てい」


そんなこと、本当に言わなくていいのに。涙目で睨むと小さく笑っているから多分、わざとやってるんだ。


だけど、女の身体って不思議だ。好きな人を受け入れるために自然と身体が潤っていく。


それは気持ちがいいとか、快感で、とかそんな理屈じゃなくて、本能な気がした。


「かわいい、かえ。好きだよ、大好き」


笑みを浮かべてそう囁いた航が、ふうっと大きく息を吐いた。


「もう、大丈夫かな。かえ、力抜いててね」


そう言った航が私の足を抱える。見上げたその顔は、見たこともないくらい真剣な顔をしていた。


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