神様修行はじめます! 其の五
「炎の入道!」
あたしは、できるだけ皆から離れた場所に移動しながら叫んだ。
「あたしと戦いたいんでしょ!? お望み通り、相手してあげる!」
半壊状態の広間は、床から噴き出す激しい火柱と、宙を勢いよく飛び交う炎の玉がせめぎ合っていた。
うっひょー! さっきから温度が嘘みたいにぐんぐん上昇していて、まるでオーブントースターの中にいるみたい!
熱い、超アツイ! 体の内部から轟々と燃え盛ってるみたい。心臓がバックバクしてる!
立ってるだけで顔が歪むような熱と息苦しさに、凍雨くんも、もう限界。
極限状態を維持しすぎたせいで、意識モウロウ状態で術を発動している。
こっちも待ったなし。早く戦況を変えないと、凍雨君が倒れたら全員この場でオダブツだ。
―― ゴオォォッ!
「うお!?」
火柱と炎の玉の勢いが、一気に膨れ上がった!
ぼうぼうと燃えるように熱くなった空気に襲いかかられ、両腕で顔をガードしながら歯を食いしばる。
こいつ、喜んでる。戦えることが純粋に嬉しいんだ。
火は戦いの象徴。この異形は戦うことに対して、ものすごく本能的な喜びと興奮で満ちている。
ひゅーっ、やる気マンマンだね。さすがは元素的な炎の古代種。
でも、あたしだって滅火の一族の末裔だぞ! 負けてらんない!
こっちもガンガンにテンションを高めていたら、息も絶え絶えの絹糸の声が、離れた場所から細々と聞こえてくる。
「こ……小娘……。お前、どうやって、戦うつもりじゃ……?」
「それはこっちが聞きたいっス!」
間髪置かずに元気に答えたら、失望と苦悩をミックスした深い吐息が聞こえてきた。
いい返事ができなくてごめん絹糸。でも、やる気スイッチだったら入りまくりだよ!
なにをどうすればいいかは、まったく分かんないけどね!
「入道! あんたとあたし、どっちの炎が上か勝負といこうじゃないの!」
頭の中で『カーン』とゴングが鳴り響く。
まるでその音が聞こえでもしたかのように、目の前の炎の群れに変化が生じた。
太い一本の火柱に向かって、無数の炎の玉がドカドカと飛び込んでいく。
大量の炎が一カ所に集中して、まるで溶岩炉みたいに激しく輝きながらドロドロと溶け合い始めた。
なにかが、来る。炎の色が、どんどん薄くなって、高温になって……。
「……!」
目が潰れるような白色が強烈な光を放ち、あたしは一瞬、無意識に両目を閉じた。
「天内君! …………!」
門川君の叫び声が耳に飛び込むのと同時に、あたしの全身が、完全に炎に飲み込まれてしまった。
あたしは、できるだけ皆から離れた場所に移動しながら叫んだ。
「あたしと戦いたいんでしょ!? お望み通り、相手してあげる!」
半壊状態の広間は、床から噴き出す激しい火柱と、宙を勢いよく飛び交う炎の玉がせめぎ合っていた。
うっひょー! さっきから温度が嘘みたいにぐんぐん上昇していて、まるでオーブントースターの中にいるみたい!
熱い、超アツイ! 体の内部から轟々と燃え盛ってるみたい。心臓がバックバクしてる!
立ってるだけで顔が歪むような熱と息苦しさに、凍雨くんも、もう限界。
極限状態を維持しすぎたせいで、意識モウロウ状態で術を発動している。
こっちも待ったなし。早く戦況を変えないと、凍雨君が倒れたら全員この場でオダブツだ。
―― ゴオォォッ!
「うお!?」
火柱と炎の玉の勢いが、一気に膨れ上がった!
ぼうぼうと燃えるように熱くなった空気に襲いかかられ、両腕で顔をガードしながら歯を食いしばる。
こいつ、喜んでる。戦えることが純粋に嬉しいんだ。
火は戦いの象徴。この異形は戦うことに対して、ものすごく本能的な喜びと興奮で満ちている。
ひゅーっ、やる気マンマンだね。さすがは元素的な炎の古代種。
でも、あたしだって滅火の一族の末裔だぞ! 負けてらんない!
こっちもガンガンにテンションを高めていたら、息も絶え絶えの絹糸の声が、離れた場所から細々と聞こえてくる。
「こ……小娘……。お前、どうやって、戦うつもりじゃ……?」
「それはこっちが聞きたいっス!」
間髪置かずに元気に答えたら、失望と苦悩をミックスした深い吐息が聞こえてきた。
いい返事ができなくてごめん絹糸。でも、やる気スイッチだったら入りまくりだよ!
なにをどうすればいいかは、まったく分かんないけどね!
「入道! あんたとあたし、どっちの炎が上か勝負といこうじゃないの!」
頭の中で『カーン』とゴングが鳴り響く。
まるでその音が聞こえでもしたかのように、目の前の炎の群れに変化が生じた。
太い一本の火柱に向かって、無数の炎の玉がドカドカと飛び込んでいく。
大量の炎が一カ所に集中して、まるで溶岩炉みたいに激しく輝きながらドロドロと溶け合い始めた。
なにかが、来る。炎の色が、どんどん薄くなって、高温になって……。
「……!」
目が潰れるような白色が強烈な光を放ち、あたしは一瞬、無意識に両目を閉じた。
「天内君! …………!」
門川君の叫び声が耳に飛び込むのと同時に、あたしの全身が、完全に炎に飲み込まれてしまった。