神様修行はじめます! 其の五
氷龍に巻き付かれた龍の全身が、ペンキでも被ったみたいに真っ白になってる。
いきなり総白髪にでもなったのかと思ってよく見たら、違った。あれ、霜だ。
龍の体が極限の冷気で急速冷却されて、霜が立っているんだ。まるで北海道の雪まつりに展示されてる、精巧な雪像みたい。
その見事さに思わず見惚れていたら、龍の尾の先がボロボロと砕け始めた。
真っ白な氷像になった体が砕けてハラハラと地上に落ちてくる様は、季節外れの細雪が舞い降りてくるみたいだ。
うわぁ、風流だなぁ。
なんてノンキに構えているうちに、あっという間に龍の全身が完全に砕けきってしまった。
地上に小山のように盛り上がったカケラの中に、キラキラ輝く金粉が見える。きっと龍の宝珠の残骸だ。
門川君が、白いカケラの山が煙のように儚く消える様子をじっと見守っている。
すごい大仕事をやり終えたというのに、相変わらず疲弊した様子も、自分の戦果を誇る気配も、なにもない。
ただ黙って佇むその整った横顔の淡々とした美しさが、戦闘によって荒廃した庭先の中で、ひときわ際立った。
うぅ、ほんとに腹が立つほどカッコいいよぅ……。
「お……終わり、ました、か?」
門川君のイケメンぶりに密かに胸を熱くトキめかせていたら、凍雨くんの弱々しい声が聞こえてきた。
見れば彼はあぶら汗をダラダラ垂らしながら、ガッチリ印を組んだままの状態でフラフラと立っている。
わ、凍雨くん、まだ精神集中してたの!?
「もういいもういい! もう大丈夫だよ凍雨くん!」
慌てて叫んだら、凍雨くんは大きく息を吐き出しながらドサッと引っくり返ってしまった。
急いで駆け寄って様子を窺うと、目を回して気を失ってしまっている。
凍雨くん、炎が消えても警戒を解かずに、ずっとあたしたちを守り続けてくれていたんだね。
すごい集中力と持続力だよ! 本当に成長したんだね。ありがとう凍雨くん!
いきなり総白髪にでもなったのかと思ってよく見たら、違った。あれ、霜だ。
龍の体が極限の冷気で急速冷却されて、霜が立っているんだ。まるで北海道の雪まつりに展示されてる、精巧な雪像みたい。
その見事さに思わず見惚れていたら、龍の尾の先がボロボロと砕け始めた。
真っ白な氷像になった体が砕けてハラハラと地上に落ちてくる様は、季節外れの細雪が舞い降りてくるみたいだ。
うわぁ、風流だなぁ。
なんてノンキに構えているうちに、あっという間に龍の全身が完全に砕けきってしまった。
地上に小山のように盛り上がったカケラの中に、キラキラ輝く金粉が見える。きっと龍の宝珠の残骸だ。
門川君が、白いカケラの山が煙のように儚く消える様子をじっと見守っている。
すごい大仕事をやり終えたというのに、相変わらず疲弊した様子も、自分の戦果を誇る気配も、なにもない。
ただ黙って佇むその整った横顔の淡々とした美しさが、戦闘によって荒廃した庭先の中で、ひときわ際立った。
うぅ、ほんとに腹が立つほどカッコいいよぅ……。
「お……終わり、ました、か?」
門川君のイケメンぶりに密かに胸を熱くトキめかせていたら、凍雨くんの弱々しい声が聞こえてきた。
見れば彼はあぶら汗をダラダラ垂らしながら、ガッチリ印を組んだままの状態でフラフラと立っている。
わ、凍雨くん、まだ精神集中してたの!?
「もういいもういい! もう大丈夫だよ凍雨くん!」
慌てて叫んだら、凍雨くんは大きく息を吐き出しながらドサッと引っくり返ってしまった。
急いで駆け寄って様子を窺うと、目を回して気を失ってしまっている。
凍雨くん、炎が消えても警戒を解かずに、ずっとあたしたちを守り続けてくれていたんだね。
すごい集中力と持続力だよ! 本当に成長したんだね。ありがとう凍雨くん!