神様修行はじめます! 其の五
『……純然の鍵もて開いた悠久の守護門と言えども、真理、存在、圧倒の前には無力……』
ものすごいハイペースで唱えられる言霊を聞きながら、あたしの心臓は恐怖で今にも凍り付きそうだった。
早く! 早く唱え終えて門川君! ここで『道』が開いたら、あたしたち全員死んじゃう!
あぁ、油断した! そうだよ、セバスチャンさんがさっき言ってたじゃないか!
この九尾も古代種だって!
コイツ、死んだわけじゃなかったんだ。だって古代種が消滅するときは、龍やマクシミリアンのときみたく、白い靄に戻って消えるはずだもん!
九尾の本当の役目は、あたしたちを倒すことじゃない。
『道』を見つけることだったんだ。
そしてその『道』の場所は……ここ! 次元と次元の狭間という、すごく特殊な時空が作用している、ここだ!
『対極とはつまり、等しきの……』
死ぬほど焦りまくっているせいか、ものすごく早口な言霊が、めちゃくちゃスローペースに思える。
早く。早く。もっと早く早くお願い早くー!
背中から冷や汗を垂らし、バクバクと破裂しそうな胸を抱えて必死に祈るあたしの耳に、門川君の詠唱の最終部分が聞こえる。
あたしはホッと息をついた。
よし、大丈夫だ間に合――
―― ズウゥ……ン……!
希望を持った瞬間、空間全体が縦と横に激しく振動した。
大きく足場が揺れて立っていられなくなって、その場に尻もちをついてしまう。
真っ黒な泡が爆発して四方八方に飛び散り、そこから強烈な熱と光が発生する。
身に覚えのあるその現象に、あたしの心は一気に深い絶望に染まった。
間に合わなかった……。
ついに『道』が、開いてしまった!
ものすごいハイペースで唱えられる言霊を聞きながら、あたしの心臓は恐怖で今にも凍り付きそうだった。
早く! 早く唱え終えて門川君! ここで『道』が開いたら、あたしたち全員死んじゃう!
あぁ、油断した! そうだよ、セバスチャンさんがさっき言ってたじゃないか!
この九尾も古代種だって!
コイツ、死んだわけじゃなかったんだ。だって古代種が消滅するときは、龍やマクシミリアンのときみたく、白い靄に戻って消えるはずだもん!
九尾の本当の役目は、あたしたちを倒すことじゃない。
『道』を見つけることだったんだ。
そしてその『道』の場所は……ここ! 次元と次元の狭間という、すごく特殊な時空が作用している、ここだ!
『対極とはつまり、等しきの……』
死ぬほど焦りまくっているせいか、ものすごく早口な言霊が、めちゃくちゃスローペースに思える。
早く。早く。もっと早く早くお願い早くー!
背中から冷や汗を垂らし、バクバクと破裂しそうな胸を抱えて必死に祈るあたしの耳に、門川君の詠唱の最終部分が聞こえる。
あたしはホッと息をついた。
よし、大丈夫だ間に合――
―― ズウゥ……ン……!
希望を持った瞬間、空間全体が縦と横に激しく振動した。
大きく足場が揺れて立っていられなくなって、その場に尻もちをついてしまう。
真っ黒な泡が爆発して四方八方に飛び散り、そこから強烈な熱と光が発生する。
身に覚えのあるその現象に、あたしの心は一気に深い絶望に染まった。
間に合わなかった……。
ついに『道』が、開いてしまった!