悪役の私
「本日はご来店ありがとうございます。
当店では貸切の露天風呂をご用意させて頂いておりますが、ご利用はいかがなさいますか?」
PM3:00
ホテルの受付の方の言葉に固まる私達。
貸し切り露天風呂ってつまり、一緒にお風呂入るってこと…?
目を見開いたまま見つめ合う私たち。
恥ずかしい。
…恥ずかしすぎる。
でも、せっかくなら…
「…はい、じゃあ、お願いします」
隣の優が答える。
「かしこまりました、それではお時間の方をーーー」
…昨日、ちゃんとお手入れして来て良かった。
優が手続きをしてくれている間、私はずっと心臓がバクバクして話なんて聞ける状態じゃなかった。
「西沢さん!」
「はっ!はい!」
「プッ、女性には浴衣貸してるんだって」
「なに笑ってるの…」
いじけている私をみて、優は更に笑う。
「これにしてよ、絶対似合うと思う」