悪役の私
「あれやりたいっ!!」
ひととおり植物園を周り、出口を出たところすぐ先には、コップ作りと書かれた看板がある。
目をキラキラさせてそう言うと、優は、楽しそうと言って早速中へ入り店員さんにすぐ出来るのか確認してくれた。
「大丈夫だって!」
やった!!
手作りコップ。
といってもガラスの無地のコップにデザインしていくだけ。
「同じ柄つくろっ!コップならバレることもないし…ね?」
それは良くないよって言われる覚悟で優に言ってみた。
だけど優は、
「じゃあ、西沢さんが作ったやつは俺の家で使って、俺が作ったやつは西沢さんの家で使わない?」
なんて言うんだもん。
「…うん。うん!!!そうする!!!」
…こんなにも幸せって思うのは悪いことですか?
少しずつ、宝物が増えていく。
大切なもの、
大切な思い出、
大切な人。
誰にも見せることのない
かけがえのない時間。