浅葱色の妖
「見た目相応じゃねぇか」
土方さんは冷たくあしらう。
「まあ飯も食い終わったことだしもう大丈夫だな。おい、藤堂。玄関まで案内してやれ」
「ええー、帰らせちゃうんですかー。僕としてはもう少しいてほしい…」
「うるせぇ、うちは託児所じゃねぇんだよ」
そんな言い争いを断ち切るように、私は大声で言った。
「あの、私をここで働かせてくれませんか!」
言い争っていた藤堂さんと土方さん、奥で笑っていた豪快そうな男と色黒の男、他にもこの部屋にいた人全員が固まって私の方を見た。