浅葱色の妖
だけど、新選組って一体どんな組織なんだろう。
こんなに早く青い羽織を見つけるとは思ってなかったからなあ。
京の町について下調べをしようとおもっていたのに計画が台無しだ。
とりあえず、あの目を持つ人を見つけるより先に、新選組がどんな組織なのかを探った方がよさそうだ。
土方さんは疑り深そうだから、土方さんに聞くのは駄目だ。
というより、あまり新選組内部の人に聞かない方がいいかもしれない。
こっそり話を聞くとか、街の人に聞いてみるとかしたほうがいいのかも…
私が考えを巡らせていると、ふすまが開く音がして、冷たい空気が入ってきた。
「何をボケッとしてんだ俺の部屋で」
開けたふすまに寄り掛かるようにして土方さんが立っていた。
俺の部屋でって…
この部屋にいろって言ったのはまぎれもなくあんたでしょうが。
と言うわけにもいかず。
「すいません、おなかがいっぱいでつい…」
「んなこたどうでもいいんだ。食堂でお前のこと使ってやるって言ってたから、挨拶してこい」
土方さんは食堂があるであろう方向にあごをくいっとやった。
「え、もしかして今まで私を雇ってもらえるように頼んでくれてたとか…」
私が言うと、彼は顔を背けた。