永遠なんてないこの世界で、きみと奇跡みたいな恋を。
ーカシャリ
すると、私のベッドの周りを覆っていたカーテンが躊躇いがちに開けられる。
そこにいたのは………。
「…………ふう姉」
「あ……つぐみちゃん?」
カーテンの隙間からちょこっと顔を出したのは、引っ込み思案な小学1年生、白木 つぐみ(しらき つぐみ)ちゃんだった。
黒髪のオカッパ頭で、パッツン前髪。
圭ちゃんからはよく、コケシってからかわれてたな……。
「……ふう姉……」
「そんなところにいないで、こっちにおいで?」
両手を広げてみれば、つぐみちゃんが静かに駆け寄ってくる。
そして、私のベッドに一緒に腰掛けた。