【完】もっとちょうだい。
「なんだよ」


「ヤヨ、だいたん」


ほんとは、こんなもんじゃ
全然足りないけどな。



ちゃぷ、ちゃぷ、と波に揺れる芙祐。


なんとなく
あんまり見たら悪い気がして、
ビキニには目をやらないようにしてたのに。


「これ可愛い?」


わざわざ、指ささなくていいんだけど。


柔らかそうな白い肌から
ぱっと目をそらす。


そういうのを、あいつは
絶対に見逃さない。


「すごいでしょ?これ。試着した中で一番盛れたの」



「うん、あれだな。詐欺」



なんで谷間あんの。
その水着、ノーベル賞とれるだろ。



「ヤヨちゃん?詐欺っていった?」


「言ってない」


ぷくっと膨らます頬。
その怒った目。


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