もう一度だけでも逢えるなら
「マイダーリン、おかえりなさい」

「誰がダーリンなんですか」

「水樹に決まってるじゃない」

「何ですか、その格好は」

「なに照れてるの。嬉しいくせに」

「別に照れていませんよ」

 こんなにセクシーなエプロンを身にまとっているのに、水樹はなかなか新婚ごっこに乗ってこない。

 恥ずかしそうに、私から目を逸らしている。

 それでも、新婚ごっこを続ける。

「お風呂になさいますか。お食事になさいますか。それとも、私になさいますか」

 一度、言ってみたかった。

 長年の夢だった。

 たった今、その夢が叶った。

 その相手が水樹で本当に良かったと思う。

 私を選んでくれたら最高♪
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