溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
目を疑う姿が鏡に映っていた。
思わず放心してしまう。
「ね? 見事に変身したでしょ?」
鏡の中の亜樹が笑う。
まるで私とは思えない。
「美緒奈は化粧映えする顔なんだね」
それがどういう顔なのか、私には今ひとつわからない。
でも、ただひとつ言えることがある。
「亜樹、すごい」
そのひと言に尽きた。
眼鏡のあるなしだけじゃない。
プチ整形でもしたんじゃないかと疑うほど目は大きくなっているし、ハイライトのおかげか鼻が高く見える。
つやつやの唇は、亜樹のようにぷるんぷるんだ。
ほんの数十分で変わったとは思えない変身ぶりだった。
成人式でベルトコンベアにのせられた人形のごとく、流れ作業で着付けとメイクをしてもらったときとはわけが違う。
自分で言うのもなんだが、いつものぼやけた印象の地味な私とはまるで別人だった。
「かわいいでしょ?」
うっかり頷いてしまうと亜樹は目を細めた。