溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
「京介さんのホテルは、今度どこかに新しくできたりする計画はあるんですか?」
彼と目が合う。
そこにほんの少しの驚きが滲んでいるように見えた。
「今まさにあるよ。ナオミは超能力者みたいだな」
「いえ、ただなんとなくです。ル・シェルブルは人気のホテルですし、そろそろ新しいものができてもおかしくないと思って」
私の舌は、ずいぶんと嘘に慣れてしまったようだ。
スラスラと偽りを並べられるようになったときている。
岸本部長のデスクにあったのは単なる展望ではなく、具体的な計画だったことも判明した。
「海の近くに建てるのが夢だったんだ」
しかも、副社長である京介さんの強い希望でもある。
となれば、もう確実に進められる計画だ。
「子供の頃によく連れて行ってもらったからですか?」
「そうなのかもしれない。そういえば、ナオミのお父さんが経営している宿泊施設はどこに?」
「それはえっと……海のそばです」