溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
◇◇◇
その夜。アパートでひとり、食事を済ませた時刻だった。
インターフォンが来客を知らせて部屋に鳴り響いた。
めったに人が訪れない私の部屋。
あるとすれば、宅配便か新聞の勧誘くらいのもの。
不意に亜樹の顔が浮かんだ。
もしかしたら、会社での態度の釈明に来たかもしれない。
そんなことを考えつつ、インターフォンの受話器を取った。
『芹川でございます』
女性の声が受話器から聞こえてきた。
芹川……?
――って、あの芹川!?
一瞬ピンとこなかった。
けれどその直後、心臓が大きく飛び跳ねる。
え、ちょっと待って。
この声って、まさか……。
急加速で高鳴る鼓動。
『もしもし? 芹川京介の母ですが』
信じたくない言葉が受話器越しに浴びせられた。
京介さんのお母様だった。
どうしてここに!?
私のことをどうやって突き止めたの!?