溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
そういったものは、きっと内面から漂ってしまうだろうから。
いくら着飾ったところで誤魔化し切れない。
ビュッフェスタイルのパーティーらしく、出入口から向かって正面と左手の壁一面、それから中央にもたくさんの料理が並べられている。
ひとりの男の人が慌ただしく私の横を通り過ぎていき、正面に設けられたマイクスタンドの前に立った。
「みなさま、大変お待たせいたしました」
彼が主催者なのか、開始の挨拶をするようだ。
「今宵は世界から選ばれし方たちにお集まりいただきました」
その言葉に胃がキリキリと痛む。
私にその資格はないと言われたような気がしたからだ。
事実、私とは住む世界が違うだろうと思われる人たちしか、ここにはいない。
心細さが募って、今すぐ消えてしまいたいくらいだった。
挨拶が続けられる中、脇を通ったボーイがワイングラスを私に差し出す。
躊躇いながらもひとまず受け取った。
「それでは乾杯」
私が自信喪失しているうちに乾杯の音頭まで進んだようだ。