溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛

歩いて五分は、信号待ちを二回挟んでも三分弱。
あっという間にアパートに着いてしまった。


「ありがとうございました」


お礼を言ってドアを閉めると、車はすぐに雨の中を走り去った。

きちんと終わらせた方がいいのかもしれない。
テールランプを見送りながら思った。

なんの前触れもなく連絡を絶たれれば、いつまでも未練が残ってしまうんじゃないか。
私が逆の立場だったらと考えると、胸が痛くなる。
きっと期待して待つに違いないから。
これは嘘を吐いた私が負うべき責任。

眠りに入る直前、京介さんのナンバーを呼び出した。
コール一回と鳴らずに彼が出る。


『ナオミ!?』


驚きと喜びが混じったような声だった。


『急に連絡が取れなくなるから、なにかあったのかって心配していたんだ』

「……ごめんなさい。あの、話したいことがあるんです」

『今、部屋? 実はさっき行ったんだけど、ナオミのルームナンバーがわからなくて。今から行く』

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