溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
息を切らせて着くと、そこに彼の車はまだ到着していなかった。
肩を上下させつつホッとする。
傘を畳み、マンションのエントランス近くにこっそり身を隠す。
彼の車が到着すると同時に出て行く算段だった。
私がちょうど呼吸を整え終えた頃、白い車が停車した。
京介さんだ。
いかにも中から出てきたように私は姿を現した。
すぐさま運転席から降り立った京介さんは、その場で私を抱きすくめた。
「どうして連絡をくれなかったと責めるつもりはない。でも、もう二度とこんなことはしないでくれ」
切なくなる言い方にすがりつきたくなる。
お腹に力を入れて、なんとかそれを堪えた。
「それで、話って? ナオミの部屋で聞こう」
彼から離れて、首を横に振る。
「どうして」
当然ながら聞き返される。
でも、上手な理由が思いつかない。
「……ごめんなさい」
「じゃ、おいで」