溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
脱力してしまった。
ホテルマンのスタートラインといってもいい配属先だ。
さすがにそこまでとは思いもしなかった。
それだけ、お母様の逆鱗に触れたということだ。
「こういう聞き方はどうかと思いますが、こういった理不尽な異動をされることに心当たりはありますか?」
部長の目が揺れる。
心配そうな色を滲ませていた。
「……私なら大丈夫です」
『ない』とは言えず、代わりにそう答えた。
部長がきょとんとする。
しばらく私をじっと観察したあと、「そうですか」と相槌を打った。
そして翌日、その辞令が貼り出され、みんなの知るところとなったのだった。