溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
「驚いたでしょう」
「……はい」
正直に答えた。
ホテルの客室係として働くようになって三日。
キャプテンの井森さんの印象は、綺麗好きの整理整頓上手、てきぱきと仕事のできる女というイメージしかなかった。
そんな彼女の自宅が、これほど散らかっているとは思いもしなかったからだ。
「ごめんね。これでも昔は綺麗好きで通ってたんだけど。仕事の反動なのか、家ではまったくやる気が出なくて」
井森さんは私が座れるようにサッと物を片づけながら苦笑いを浮かべた。
「……でも、なんだか親近感が沸きます」
私も面倒くさがりだ。
井森さんの顔がパッと明るくなる。
「本当?」
「はい。私も片づけは苦手な方です」
「よかった。さ、それじゃ早速食べましょうか」
井森さんはキッチンから土鍋を持ってくると、部屋のテーブルにセッティングされていたカセットコンロにのせた。
すでに穴から湯気が立ち上っている。