溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
ところが、私には見つけられなくて、これからなにを言われるのだろうかと不安に取り込まれそうになった。
私に背を向けていた男性客が、ベッド脇にある小さな応接セットの椅子に腰を下ろす。
そして、おもむろに帽子とサングラスを外した。
「――えっ!?」
思わず声を上げてしまい、慌てて口元を手で押さえる。
京介さん――副社長だったのだ。
「あの……?」
いったいこれはどういうことなんだろう。
「驚いた?」
いたずらに成功した子供のように無邪気に笑う。
「久しぶりですね、上川さん。うまく変装できていましたか?」
「……はい」
私の方はといえば、笑う余裕はいっさいない。
どうして副社長がお客としてここにいるんだろうという疑問しかなかった。