溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
「突然、上川さんが企画部から現場へ異動になったと聞いて驚きました」
話が逸れてしまった。
「企画部でも困っているようですよ」
「そうですか……。ご迷惑をお掛けして申し訳ありません」
丁寧に頭を下げる。
急な異動だったから、後任さえ決まっていなかった。
「実は、それよりももっと驚いたことがあります」
彼の目になにか自信めいた光が宿ったように見えた。
「上川さん、眼鏡を外してみてください」
「……はい?」
「眼鏡を外してください」
さっきよりも声色が強くなる。
ぎくりとした。
閃光のようになにかが頭の中をよぎる。
いったい、なにをしようというのか。
「……すみません、なにも見えなくなってしまうので」