溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
受け取った皿の上でフォークがカタカタと音を立てた。
手が震えていたせいだ。
「ありがとうございます」
お礼を言うと、副社長は自分の分も皿に取り、再び私の腰に手を回した。
私の胸に更なる激震が走る。
身体をビクンとさせてしまったことに、どうか気づかないでと願うばかりだった。
そして副社長は、比較的スペースの空いているところで足を止めた。
「さっきの話だけど、俺もそうだよ。人のことより、自分がどう見られているかが気になる」
「そうなんですか?」
普段の様子からは全然感じない。
むしろ周りに気を配っている方だと思う。
紳士的な男性というのが、社内での一般的な印象だ。
だから今だって、危なっかしい私を心配して声を掛けてくれたのだろうから。
「こんなことをしたらナオミさんにどう思われるかな、とか。もしかしたら声をかけられて鬱陶しく思われているかな、とかね」
副社長がおどけて笑う。
私の緊張を解こうとしてくれているのかもしれない。