溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛

思わずその場に私がしゃがみ込むと、「お客様にそのようなことをさせるわけには!」と女性スタッフが慌てた。


「すぐに片づけますので、お客様はどうぞあちらへ」


そう促されていると、副社長の足が視界に入った。


「ナオミさん、行きましょう」


副社長に両肩を支えられて立たされた。
私の手から破片を取り、女性スタッフへ渡す。

余計なことをしてしまったと思っても、後の祭りだ。
こういう場で、招待客がスタッフを差し置いて裏方的なことをするのはマナー的によくない。
セレブが集う場なら、なおさらみんなの目は厳しいだろう。

そうだとすると、一緒にいてくれた副社長に恥ずかしい思いをさせてしまったことになる。


「あの、申し訳ありません……」

「どうして謝るの?」


そう聞かれても黙り込むしかなかった。
条件反射で、つい身体が動いてしまったのだ。
一種の職業病と言ってもいいかもしれない。

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