溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
「……はい?」
「うちの従業員を見ている感じだった」
またもやギクリとする。
私の心臓は、このパーティーが終わるまで持つのか。
「自分で言うのもなんだけど、うちのスタッフの接客はなかなかなんだ。対処が素早い」
そう言われて悪い気はしない。
「ナオミさん、接客業の経験があるの?」
「あ、いえ……」
なんて答えればいいのかわからない。
あると言った方がいいのか、それともお嬢様のふりをして働いた経験はないと答えた方がいいのか。
頭の中が軽くパニックになっていると、副社長は「ごめん、詮索するつもりはないんだ」と引き下がってくれた。
気づかれないようにゆっくりと息を吐く。
「でも、もしかして下に妹さんや弟さんはいる?」
「……はい。弟がひとり」
「やっぱりね。きっと面倒見のいいお姉さんなんだろうね」
副社長は優しく笑ってくれた。