溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
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翌日は定時の午後五時半ぴったりで仕事を切り上げ、昨夜のうちにヘアメイクをお願いしていた亜樹を伴って私のアパートへと帰って来た。
「時間がないから今日は私がやってあげるけど、自分でもできるようにならないとしょうがないから、やり方をよーく観察して覚えてね」
この間と同じように、亜樹が私を変身させていく。
まるでプロかと思うくらいに手際が良い。
次回があるのかどうかはわからないが、亜樹の言うように自分でも上手にメイクできるようになりたい。
固定したスマホで動画を撮影しながら臨んだ。
「よし、完成っと」
十五分後、この前のパーティーメイクよりは若干抑えた顔が出来上がった。
アースカラー系の地味な洋服ばかりの私に、ありがたいことに亜樹は前回同様、洋服まで用意して来てくれた。
春だし、最初のデートはパステルカラーがいいだろうということで、淡いピンク色のフレアスカートに、ボウタイがついた柔らかいシフォンブラウス。
ジャケットを羽織り、少し早目に待ち合わせ場所へと向かった。
この前の夜、降ろしてもらった高級マンションは、私のアパートから歩いて五分のところにある。