溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
「実は私もです」
今夜のことを考えてランチが喉を通らなかったせいで、私もペコペコだ。
「それならよかった。じゃ、勝手に店決めちゃうけどいい?」
そうしてもらえると、とても助かる。
「はい、お願いします」
私が軽く頭を下げると、副社長の横顔に笑みが浮かんだ。
車を走らせること十分。
副社長が私を連れて行ってくれたのは、日本料亭らしき店だった。
周囲を竹で組まれた壁で取り囲み、外からは中の様子がいっさい窺えない。
日本料亭だと思ったのは、その外観と竹にはめ込まれた“彩”と筆書きの看板があったからだ。
竹で組まれた扉を開けて中へ入って、私は思わず息を飲んだ。
左手の奥に庭園が広がっていたのだ。
一見して手入れが行き届いているとわかる庭木。
青々とした芝は、夜露なのかしっとりと濡れているように見える。
ところどころがライトアップされ、ひとつの絵画のようだった。
「ナオミさん、行こう」