溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
普段、会社でも穏やかな表情をしていることの多い副社長だが、それとはどこか違う。
それは、眼差しの違いかもしれない。
真っ直ぐに注がれる視線は、ためらいを覚えるくらいに熱を感じた。
その目を見ていられなくて咄嗟に俯きながら、自分の手を重ねる。
温かい副社長の手は、私を軽々と立たせるほどの力を備えていた。
障子を開けて広縁に出る。
小上がりには、ちょっと洒落た草履がちょうど二足置かれていた。
涼しい空気の中、副社長に手を引かれて歩く。
私たちのほかには、誰も散歩している人は見えない。
振り返ると、いくつかある座敷からオレンジの光が漏れていた。
「ここでクイズです」
突然、副社長が口を開く。
「俺は今、いったいなにをしようと考えているでしょうか」
「……はい?」
言っていることの意図が掴めないまま彼の横顔を見上げると、副社長がこちらに顔を向ける。
いたずらっぽい笑みを浮かべていた。
彼がこれからしようとしていることを次に挙げる四つの中から選ぶようにと言う。
副社長は人差し指を一本立てた。