拾われた猫。Ⅱ
「やってしまった」と頭を抱えた時にはもう遅かった。
勢いよく開いた障子。
予想通りの鬼の形相。
中で座っている勇と女性は目と口をぽかんと開けていた。
いたたまれない…。
「くっ…フフフッ」
堪えていた笑いが出てきたように私を見ながら、手を口に当てていた。
きょとんとする私にやっと笑いを止め、私に近づく。
ノアは「フーッ!」と彼女に牙を剥いていた。
「その伸びている男に貴方を襲わせたのは私なの。
でも、まさかこの部屋の前で倒されるなんてね」
またクスクスと笑い出す彼女を本能が不気味だと感じた。
彼女が笑い終わるまで彼女を見ていた。
すると、面白くなさそうに私を睨みつけた。