拾われた猫。Ⅱ
夕食の時間になって、大広間に集まる。
そこには帰ったと思っていた菊さんがいた。
当たり前のように左之の隣に座っている菊さんに、居心地の悪さを感じた。
「雨、こっち来いよ!」
無邪気で明るい声で私を呼んだのは平助だった。
鶴の一声に感謝しながら、隣に座らせてもらった。
「じゃあ総司が来る前に、久々に雨ちゃんの隣もーらいっ」
私を挟むように座ったのは新八だった。
それからすぐに総司が来て、ブツブツと文句を漏らしながらも、今日は別の場所に座っていた。
それは何故か当てつけのように左之の隣だった。
「どうしたんですか、左之さん。
その女は元婚約者さんじゃないですか」
左之に言った言葉なんだろうけど、総司の言葉は彼女を攻撃しているようにも思えた。
「その人は1週間ウチで預かることになった」
左之の代わりに返事を返したのはトシだった。
凛とした声は皆の耳にも届いたようで、小さな動揺が走った。