拾われた猫。Ⅱ
食事が終わって、自室の前の縁側に座っていた。
ノアは私の膝の上に座って、頭を擦り付けている。
やがてそれも飽きたのか、そこで寝始める。
そんなノアを見ながら、今日のことを思い出していた。
キラキラと儚い光は目に優しい。
太陽の光は直接は見られない。
眩し過ぎて、たまらなく目を閉じてしまう。
「月が好きなの?」
静かな足音は私の横に止まって、腰を下ろした。
「好きってわけじゃないけど、そういう気分だったんだよ、総司」
彼の方を見ることなく、そのまま見上げていた。
肌寒い風は緩く何度も吹いている。
けれど、私は眠くなるまでここを動く気になれなかった。
もしかしたら誰かに来てほしかったのかもしれない。