拾われた猫。Ⅱ
それからは分からない。
いつの間にか、胴体が真っ二つな辻斬りの人が転がっていた。
詰まらなくなって、またその場から離れてフラフラと歩く。
そしてまた絡まれて、斬って。
繰り返していたら、いつの間にか周りには大人数が構えていた。
───『要らない』
何度も頭の中で繰り返される。
「…うるさい」
頭に手を添えながら、周りの連中を睨みつける。
1歩下がった者、ガタガタと恐怖する者、動けなくなった者。
大半が怯んで、逃げることも戦うことも出来なくなっていた。
───『要らない』
これでも……、まだ私は〝要らない〟の?
もう夜風が寒いのかどうかすら分からなくなっていた。