拾われた猫。Ⅱ



その違和感も気のせいに思えるくらいに彼は、何かを必死に隠している気がした。



少しの悪ふざけもしながら、私たちは屯所に帰った。





「トシの部屋には私が報告に行っとく。

どうせ用事あるから」

「ありがとう」



総司にそう言って、トシの部屋に向かった。



障子を開くと、中はもぬけの殻だった。


トシが忙しいという時は大体書類の整理。




「にゃぁ〜」


いつの間にか私の足元にいたノアは、頭を擦り付け、私の肩に乗った。



「ただいま、ノア」



頭を撫でてやる。


そしてトシを探すべく、ノアと一緒に今度は屯所の中を巡回する。



トシが居そうな場所は分からないけど、勇の部屋にいる気がした。




< 9 / 305 >

この作品をシェア

pagetop