拾われた猫。Ⅱ
その違和感も気のせいに思えるくらいに彼は、何かを必死に隠している気がした。
少しの悪ふざけもしながら、私たちは屯所に帰った。
「トシの部屋には私が報告に行っとく。
どうせ用事あるから」
「ありがとう」
総司にそう言って、トシの部屋に向かった。
障子を開くと、中はもぬけの殻だった。
トシが忙しいという時は大体書類の整理。
「にゃぁ〜」
いつの間にか私の足元にいたノアは、頭を擦り付け、私の肩に乗った。
「ただいま、ノア」
頭を撫でてやる。
そしてトシを探すべく、ノアと一緒に今度は屯所の中を巡回する。
トシが居そうな場所は分からないけど、勇の部屋にいる気がした。